旅行

韓国旅行2泊3日は足りる?実質33時間の計算

韓国旅行2泊3日のイメージ写真
目次
  1. 韓国旅行2泊3日で足りますか?
  2. 72時間はどこへ消えるのか
  3. 残った時間をどう使うか
  4. 釜山や済州まで足せますか?
  5. よくある質問

「72時間」と聞くと、ずいぶん余裕がありそうに感じます。ところが実際に引き算をしてみると、印象はがらりと変わります。入国審査、荷物の受け取り、仁川空港からソウル市内への移動、ホテルのチェックイン。帰りには同じことを逆の順番でもう一度くり返します。どれも同じ72時間から差し引かれるうえに、旅の目的とは関係のない時間です。韓国旅行2泊3日で足りるかどうかは、旅程の詰め込み具合ではなく、行きと帰りの便の時間帯でほぼ決まります。そこで、まずは引き算から始めましょう。手元に残るのは、起きて動ける時間にしておよそ2日分です。内訳は長めの午後が1回、まるまる使える日が1日、短い朝が1回となります。ソウルだけなら十分ですが、ほかの都市まで足すと一気に余裕がなくなります。

早わかり

  • 週末を使った2泊3日なら、ソウルをエリアごとに回るには十分ですが、釜山や済州まで足すと時間が足りません。
  • AREXの直通列車はソウル駅から第1ターミナルまで43分、料金は13,000ウォンです。各駅に停まる一般列車は第2ターミナルから66分かかり、5,350ウォンで乗れます。
  • いちばん効いてくるのは便の時間帯です。昼に着いて夜に発つなら現地で動ける時間はおよそ33時間ありますが、夜に着いて朝に発つと約15時間まで減ります。
  • 日本や台湾を含む22の国・地域のパスポートは、2026年いっぱいK-ETAが免除されています。

韓国旅行2泊3日で足りますか?

ソウルだけを回るなら足ります。韓国のあちこちを回りたいなら足りません。3日あれば1つの都市をじっくり楽しめますが、2つの都市に分けるとどちらも中途半端になります。持ち時間は、初日の午前0時ではなく、飛行機のドアが開いた瞬間から数えます。終わりも帰宅したときではなく、空港へ向かうためにホテルを出たときです。たとえば金曜11:40着・日曜18:20発の組み合わせは「3日間」の旅として売られていますが、実際に韓国に滞在できるのは約55時間です。睡眠を1泊8時間とすると、そのうち16時間は眠っている計算になります。空港での手続きと空港鉄道での移動にも、下の表の見積もりでさらに6時間かかります。観光も食事も買い物も、すべて残りの時間でこなすことになります。その残りは思った以上に短く、計画の立て方そのものを見直す必要があるほどです。

72時間はどこへ消えるのか

消えていく先は、どの旅でもほぼ同じ4つの項目です。そのうち工夫しだいで縮められるのは1つだけです。

内訳消える時間
「3日」と実際のフライト時刻の差17時間
2泊分の睡眠(1泊8時間)16時間
到着日:入国審査・荷物・ソウルまでの移動(概算)2時間
出発日:ホテルから第1ターミナル・搭乗手続き・保安検査(概算)4時間
残る時間約33時間

縮められるのは、空港とソウル市内のあいだの移動です。2026年現在、AREXの直通列車は大人13,000ウォンで、第1ターミナルまでの正規運賃は18,500ウォンと案内されています。所要時間はソウル駅から第1ターミナルまで43分、第2ターミナルまで51分です。日本でたとえるなら、成田空港へ向かう京成スカイライナー(日暮里〜空港第2ビル、最短36分)のような位置づけの列車です。ただ、起点が日暮里とソウル駅で違うので、所要時間を単純に比べることはできません。同じ路線を走る各駅停車の一般列車なら、第1ターミナルからソウル駅までの運賃は4,750ウォンです。第2ターミナルからソウル駅まで乗り通すと66分かかり、第1ターミナルからはAREXの公式案内で59分です。つまり、8,250ウォン多く払って短縮できるのは16分です。搭乗時刻に追われる帰りの朝なら払う価値がありますが、到着日にはあまり意味がありません。急いでホテルに着いても、どのみち部屋にはまだ入れないからです。

空港まわりでは、着陸前に決めておきたいことがあと2つあります。eSIMとポケットWiFiのどちらにするかと、帰りにTマネーの残高をどこで払い戻すかです。どちらも事前に決めておけば5分で済みますが、カウンターでその場で決めようとすると30分かかります。WOWPASSを使う場合は、残高が2種類に分かれている点も覚えておいてください。公式FAQによると、ICカードを差し込むタイプの決済には「WOWPASS残高」、タッチするタイプの決済には「Tmoney残高」が使われます。WOWPASSカードの残高はWOW Exchangeの無人両替機でウォン現金に払い戻せますが、仁川空港のCUに置かれた機械では現金を引き出せません。払い戻しは出国前に市内で済ませておくと安心です。

残った時間をどう使うか

おすすめは、半日ごとに1エリアだけを選び、川を渡るのは2回までに抑えることです。2026年の入場料は、景福宮が3,000ウォン、5か所に入れる王宮統合観覧券が6,000ウォンです。統合観覧券が得になる境目は3か所目なので、33時間の旅ではそこまで回りきれません。景福宮は9:00開門で、9月と10月は17:00に入場を締め切ります。そのため11:40着の日程なら、景福宮は自然と2日目に回すことになります。

短い旅でいちばん頼りになるのは夜の時間です。夜に出かける価値のあるエリアは、早い時間に閉まってしまうことがないからです。代表的な候補はホンデとソンスで、自由に使える夜が一晩しかないなら、どちらに行くかはソンスとホンデの違いを読んで決めるのがおすすめです。ホテルがソウルの西側にあるなら、空港鉄道を終点のソウル駅まで乗らずに、弘大入口駅で降りると便利です。一般列車の運賃表によると、第1ターミナルからの運賃は弘大入口駅までが4,650ウォン、ソウル駅までが4,750ウォンです。到着も弘大入口駅のほうが8分早くなります。

釜山や済州まで足せますか?

2泊ではおすすめできません。コレイルが2024年に発表した数字によると、ソウル〜釜山のKTXは片道2時間23分です。ソウル駅までの移動や、釜山駅に着いてから駅を出るまでの時間を入れなくても、往復でおよそ5時間は列車に座ったままです。先ほどの計算で残った約33時間の、およそ6分の1を車内で過ごすことになります。済州は、計算上さらに不利です。列車の代わりに国内線を使うと、空港での手続きが2回増え、保安検査の列にもあらためて並ぶことになるからです。2つ目の都市は、3泊以上できる旅までとっておくと安心です。

よくある質問

Q: ソウル以外も見るなら韓国に何日必要ですか?

ソウルともう1都市を回るなら、現実的には4泊が最低ラインです。わざわざ移動する以上、2つ目の都市でも少なくとも1泊はしたいからです。5泊あれば、丸1日を移動に取られることなく、釜山や済州まで足を延ばせます。

Q: 日本のパスポートで2泊3日の旅行にK-ETAは必要ですか?

必要ありません。日本と台湾を含む22の国・地域が一時的な免除の対象で、この措置は2026年いっぱい続きます。希望すれば手数料を払って申請することもでき、その場合は機内で配られる紙の入国カードを書かずに済みます。

Q: ソウル駅発の空港行き最終列車は何時ですか?

平日の直通列車は23:00発が最終で、第1ターミナルには23:43に着きます。乗り遅れると深夜バスかタクシーを探すことになり、料金も直通列車と同じようにはいきません。

Q: 2泊3日の韓国旅行は、朝発と夜発のどちらがいいですか?

行きは朝の便、帰りは夜の便がおすすめです。朝に出発して夜に帰ってくる組み合わせなら使える時間はおよそ33時間、その逆だとおよそ15時間です。航空券を値段の安い順に並べる前に、この2つの組み合わせを比べてみてください。安いほうを選ぶと、たいてい丸1日分の時間を手放すことになります。

3日間は「韓国をひととおり回る短い旅」ではなく、「韓国の1都市をしっかり楽しむ旅」です。そう割り切った時点で、旅程はぐっと組みやすくなります。

特集 韓国旅行の基本とコツ